【はじめに】
「筋肉が大切」と聞いたことはあるけれど、整体とどう関係しているの?
そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
実は、「筋肉は私たちの骨や関節を守る“支え役」として、とても重要な働きをしています。
つくし鍼灸整骨院では、体のゆがみを整えるだけでなく、筋肉の動き方や使い方もお身体の痛みや悩みを改善するために、とても大切だと考えています。
今回は、「なぜ整体で筋肉が重要なのか?」を、わかりやすく説明しながら、「ホルモン」との関係についてもお話します。
【筋肉は“関節のサポーター】
関節は、骨と骨がつながる部分。曲げたり伸ばしたりと、私たちの動きを支えています。
でも、関節は自分では動けません。
関節を動かしたり、安定させたりしているのが筋肉です。筋肉がなくなると、関節や骨にかかる負担が増え、腰痛や坐骨神経痛、変形性膝関節症、変形性股関節症になりやすくなります。
とくに重要なのが「インナーマッスル(深層筋)」です。これは、姿勢を保ったり、関節のズレを防いだりする調整役の筋肉。整体で骨格を整えても、この筋肉が弱いと、またすぐにゆがんでしまいます。
👉 つまり、整体で骨格を整えて、それを支える筋肉も鍛えることがとても必要なのです。
【ゆがみ”の原因も、筋肉にある】
日常生活でよくある「片足重心」「脚を組む」「スマホ首」などのクセ。
これらは特定の筋肉ばかりが使われて、逆に使われない筋肉が弱くなる原因になります。つまり、「サボり筋」が生まれてしまいます。
この筋肉バランスの崩れが“ゆがみ”を生み出すのです。整体では、こうしたクセによるアンバランスを整え、筋肉の働きを正常に使えてり働いたりするようにする事を目指します。
【注目!大殿筋とハムストリングスの重要性】
特に大事なのが、「大殿筋(おしりの筋肉)」と「ハムストリングス(ももの裏の筋肉)」です。
この2つの筋肉は、
- 骨盤を安定させる
- 股関節や腰の動きをサポートする
- 正しい姿勢を維持する
といった役割を持っており、整体でも最重要ポイントのひとつとされています。
さらにこれらの筋肉は、全身の中でも大きな筋肉であり、鍛えることで基礎代謝を上げる効果も期待できます。
【筋肉と男性ホルモンの関係とは?】
ここで知ってほしいのが、「筋肉とホルモン」の関係です。
- 男性ホルモン(テストステロン)は筋肉を作る!
- テストステロンは、筋肉の合成を助けるホルモンです。
- 特にハムストリングスや大殿筋を鍛えると、テストステロンの分泌が促進されるといわれています。
- テストステロンは骨の強さや気力、集中力にも関係しています。
つまり、大きな筋肉を使うことで、
👉 筋肉がつくだけでなく、ホルモンバランスも整うという相乗効果があるのです!
これは男性だけではなく、女性や高齢者にも大切な要素です。
【高齢者や子どもにも筋肉ケアが大切】
- 高齢者は筋肉が落ちやすく、関節への負担が増えがち。転倒の原因にもなります。
- 子どもも運動不足が続くと、姿勢が悪くなりやすく、将来のゆがみにつながります。
つくし鍼灸整骨院では、その人の年齢や体力に合わせて、筋肉の使い方やケアの方法を提案します。姿勢を支える筋肉を育てることは、年齢を問わず健康づくりの第一歩となります。
【まとめ】
筋肉は、骨格や関節を支える“影の主役”。
整体では、ただ骨を「ボキボキ」するのではなく、筋肉の状態を見極めて整えることが大切です。
とくに「大殿筋」「ハムストリングス」は、体の軸を支え、ホルモンにも関係する重要な筋肉。
整体+筋肉ケアのダブルアプローチで、あなたの身体はもっと楽になります。
年齢に関係なく、自分の体を整える第一歩を一緒に始めてみませんか?
参考文献
・荒川裕志 他(2020)「筋肉とホルモン」『臨床スポーツ医学』Vol.37, No.7
・坂井建雄(監修)『プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系』医学書院, 2018
・石井直方(2015)『筋肉革命:体を変える最強メソッド』ベースボール・マガジン社
・厚生労働省 e-ヘルスネット「テストステロンと健康」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
・日本整形外科学会「ロコモティブシンドロームの予防」https://www.joa.or.jp
・NSCA Japan『ストレングス&コンディショニング』ナップ, 2019