意識して行うことは意味がない?
これは、普段患者さんからも言われます。
「座っている時に、いい姿勢を意識するようにしています。」
「歩くときに、背筋をのばして歩いています。」
とおっしゃる方が多くいますが、
実際、この方法はあまり意味がありません。
どうして考えながら動くことに意味がないの!!!
たくさんの事を一度に間違わずに行うには、長期間の反復練習が必要になります。マルチタスクともいいますね。すぐにできるようになる方もいれば、時間がかかる方もいます。
これには、人間の脳の構造が関わってきます。
カナダの脳外科医「ワイルダー・ペンフィールド」という方が、大脳の運動を司る部位の大きさを研究し、実際に人の形に当てはめたものです。実際に、絵を観てもらうと人間の身体で考えて使える場所は「手」と「口周り」くらいということになります。
これらを踏まえると、動く時に意識して筋肉を動かすことがとても難しいということになります。
準備運動と整理運動がとても大切
動きながら意識することが難しければ、その前後で意識して行うしかありません。
歩くときに、背筋を伸ばすことに意識していれば、注意散漫になり人や電信柱にぶつかるかもしれません。また、なにかにつまずくかもしれません。
意識してどこかを動かすことは、本当に難しいです。
インナーマッスルをしっかり動かせれば理想的ですが、ほとんどの方が出来なくて困っています。なぜなら、いままでインナーマッスルを意識して動かしたことがないですし、知らずしらずに、動いていないことに気づいていないからです。
では、どのようにしていけばいいのか。
行う順番が大切!!
①準備体操をしっかり行う(準備体操)
②大きくゆっくり動く
③徐々にペースや負荷をあげていく
④ストレッチをして終了する(整理体操)
という流れを意識することが大切になります。
これは運動の前後だけでなく、起床→日常生活→就寝という流れも同じになります。朝起きた直後は、身体は固まって動きにくいので、少しずつでいいので動かしてから、ストレッチを行い、動けるようになってから、起きましょう!!一日の疲れや歪みが残っている寝る前に行うことで、次の日に持ち越さないになります。そして、柔軟体操をして身体の歪みをとってから就寝するだけでも、寝つきも良くなります。そうすることで、気持ちよく目覚めることもできるようになります。
セルケアのフォローも行います!
つくし鍼灸整骨院では、腰痛をはじめ坐骨神経痛・脊柱管狭窄症・すべり症・椎間板ヘルニア・側湾症・四十肩・五十肩・変形性膝関節症・股関節の痛みも対応させて頂いております。
しかし、整体など施術を行うだけでは、症状の改善は難しくなります。
当院では、日常生活の過ごし方で「歩くこと+体操」を患者様にお願いさせていただいております。もちろん施術も大切ですが、ご自宅で行う体操やストレッチも含めた体操も、大切になってきます。セルフケアのやり方もしっかりとフォローさせていただきますので、お気軽にご相談ください!!
コラム執筆・監修者
合同会社 Rerise
つくし鍼灸整骨院
代表取締役 東 智博
厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員
経歴
墨田区内整骨院勤務14年
2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院