あなたは、子供の頃「臼蓋形成不全」と言われたことはありませんか?
もしそうであれば、今後の人生で「変形性股関節症」になるリスクが高いかもしれません。
簡単に解説していくので、心当たりがあったらご両親や親族の皆さんに聞いてみて下さいね。
他にも股関節で見逃してはいけない運動器疾患があるので、興味がある方はこちらをチェック!
そもそも臼蓋形成不全って?
臼蓋形成不全の特徴は
・先天性の奇形
・大腿骨頭を嵌める寛骨臼の形成が不十分
・大腿骨頭の被覆率低い(関節がちゃんと嵌ってない)
・男性0~2% 女性2~7% の発生率
生まれつきの運動器疾患なので、多くのケースで問題なく日常生活を送れます。
ただし、筋力や筋出力などの運動感覚が衰えると股関節痛に繋がるケースも存在します。
手術が必要なケースも時にはありますので、定期的にレントゲン検査を受けましょう。
寛骨臼回転骨切り術って?
臼蓋形成不全で大腿骨頭の被覆率が低い時に、近年行われている手術です。
特徴は
・骨盤の臼蓋のまわりをドーム状に切る
・寛骨臼を前外方に回転させて固定
・骨頭の被覆率を上げる
臼蓋形成不全が高度で、比較的初期の変形性股関節症に行われます。
※画像引用
https://www.kansetsu-itai.com/
about/hip/treatment/operation/osteotomy/ost005.php
臼蓋形成不全で整骨院ができること
臼蓋形成不全は所見が認められ次第すぐに病院側で治療が始まります。
幼少期には治療が終わっていることがほとんどなので、この時点で整骨院ができることはほぼありません。
ただし、臼蓋形成不全を患っている方はひとつ大きなリスクを抱えています。
健常者に比較して「変形性股関節症」に移行しやすい。
変形性股関節症は成人が悩まされる股関節疾患の内、約80%を占めます。
歩き始めや立ち上がりなどの日常生活動作がこなせなくなるのが特徴です。
この変形性股関節症に関しては整骨院で充分に治療が可能です。
※変形性股関節症について詳しく知りたい方はこちら
つくし鍼灸整骨院での改善方法
当院は、完全自費で、痛みやシビレ等の症状の根本的に改善を目的にしている治療院です。
当院に来て頂いている多くの患者さんは、病院で痛み止めの薬や湿布・ブロック注射・リハビリを受ける為に通っているけど、なかなか改善しない方。
このような方々は、病院でレントゲンやCT・MRIの検査を受け、変形は少しあるけど痛みの原因がわからない、歳のせい、治らないと訴える方々がほとんどです。
レントゲンやMRIは、骨や関節に問題がないかを診ることが目的になります。日常生活動作における筋肉や関節の動きや歪み、身体の使い方などを診ることはできません。
当院では、カウンセリングによる過去の怪我、視診や触診による歩き姿・関節の動きや筋肉の状態などを把握し、痛みやしびれの本当の原因を説明し納得して頂いた上で施術を行います。その際に、具体的な治療期間や治療回数をお伝えさせて頂きます。
その結果、患者さんのゴールが明確になった状態で施術を受けていただく事ができます。しかし、当院で、検査を行い股関節の状態によってはセカンドオピニオンを受けていただく場合もあります。
もし、股関節の痛みの事でご相談したいことがあれば、いつでもご相談くだい。
お問い合わせは、こちらから。
参考文献
日本整形外科学会 臼蓋形成不全
https://www.joa.or.jp/
public/sick/condition/acetabular_dysplasia.html
関節が痛い.com
https://www.kansetsu-itai.com/
about/hip/treatment/operation/osteotomy/ost005.php
柔道整復学・理論編 改訂第7版
https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524233182/
柔道整復学・実技編 改訂第2版
https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524250349/
整形外科学 改訂4版
https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524259441/
コラム執筆・監修者
合同会社 Rerise
つくし鍼灸整骨院
代表取締役 東 智博
厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員
経歴:
墨田区内整骨院勤務14年
2019年7月 つくし鍼灸整骨院を開院