最近、肩が痛い事が増えたな… 前はほっといても治ったのに…
肩が気になってこの記事をご覧になっている皆さん。
あなたの肩の痛みは「腱板損傷」と呼ばれる運動器疾患で、単純に硬くなっているだけでは 無いかもしれませんよ?
そもそも腱板損傷って?
医学的に腱板損傷とは 「肩にある上腕骨頭に付着している腱が骨頭から剥がれる病気」
と定義されています。
上腕骨頭を支える回旋筋腱板は、加齢による退行性変性の進行が速く、血流も悪いので再生 のための栄養が届きにくいのも考え物ですね。
※回旋筋腱(ローテーターカフ)
腱板損傷の特徴はこんな感じ。
・1 回の外力で損傷する
・腱板脆弱部の繰り返しストレス
・加齢による退行性変性 ・若年~高齢まで幅広く発症
・野球やテニスなど、回旋ストレスが掛かるスポーツ選手
・日常の使い方によって擦り切れる といった特徴があります。
簡単にまとめると
「1 回もしくは数回のストレスで肩の筋肉が傷つく」
です。
腱板損傷とは
腱板損傷は 2 種類あります。
① 完全断裂
・受傷時の強い痛み ・
腕を横に上げて維持ができない(外転保持不可)
② 不全断裂(滑液包面断裂/腱内断裂/関節面断裂)
・受傷時の強い痛み→数時間で緩解するが不意に動かすと痛む
・腕を外に上げると痛む(外転 60°~120°)
・肩を捻じると痛い(2nd position 内外旋)
大丈夫です。適切な治療を行えばしっかり良くなりますよ。
つくし鍼灸整骨院での改善方法
まずは下の図をご覧ください。
一般的に行われる腱板損傷の治療は
・痛い場所をマッサージ
・肩に電気をかける
など、手技療法や物理療法によるものが主流です。
つくし鍼灸整骨院にご来院いただいている方からも、上記のような治療を頑張って続けら れてきたと声を耳にすることは少なくありません。
そのため、つくし鍼灸整骨院では
・問診~運動検査による損傷度合いの把握
・肩関節のみに留まらず、胸椎や骨盤も合わせた関節治療
・再発防止トレーニング
・シューズフィッティングやインソール処方
など、総合的に腱板損傷の治療を行います。
ただし!完全断裂は多くのケースで手術が推奨されます。
筋肉は完全に断裂すると、その機能を発揮することはできません。
医学的に基準とされているのは、
腱板 4つの内「1 つ」が完全断裂→保存療法
腱板 4つの内「2つ以上」が完全断裂→手術療法 と言われております。
加えて、術後のリハビリをしっかり行わないと数年後に再発するケースが非常に多いので 気を付けましょうね。
話が長くなりましたが、治療で 1 番大切なのは・・・
肩に限らず運動器疾患の治療で 1 番大切なのは、施術を受ける事ではありません。
運動器疾患改善には、運動療法を続けることが何よりも優先することです。
なぜ運動療法が大切なのでしょうか?
答えは、数ある治療法の中で運動療法だけが体の良い習慣を取り戻せる唯一の方法だから です。 体には習慣が 2つあります。
① 良い習慣
② 悪い習慣
① の様な良い習慣はマッサージを受けても電気をかけても身に付くものではありません。 仮に手術をしても術後のリハビリをしっかり頑張らないとまた膝が悪くなります。
なので、体操ストレッチ、筋トレと呼ばれる運動療法は痛みの改善に効果的な手段になるの です。
あなたの腱板損傷がどのステージかによって治療法は大きく変わります。 一度落ち着いて色んな方面からの治療を考えてみましょう。
私の肩はつくし鍼灸整骨院に行ってもいいのかしら…
肩の骨や関節に心配がある場合は、整形外科でレントゲン検査をしてみてください。
もし、レントゲン検査をして骨や関節に異常がなかった場合、肩の痛みの原因は、それ以外 の所に原因があります。
骨や関節に問題がなければ、関節の動きをよくする施術や運動療法で、あなたの肩の痛みが 改善する可能性が大幅にアップします。
重篤な内科疾患が隠れている場合もあるので、我慢して放置してもいいことはありません よ。 長く付き合うお体なのでしっかり治療して健康に過ごしましょうね。
コラム監修者・執筆
合同会社 Rerise
つくし鍼灸整骨院
代表取締役 東 智博
厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員
経歴
墨田区内整骨院勤務14年
2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院
参考文献
当院における肩腱板断裂の手術治療成績 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsoa1989/11/1/11_1_11/_article/-char/ja
肩関節屈曲初期時の代償動作への運動療法と肩甲骨アラインメントの重要性 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/6/0/6_0_137/_article/-char/ja
腱板機能強化の再考
腱板による骨頭の押さえ込み作用について https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_0327/_article/-char/ja