坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは、腰からお尻・太もも・ふくらはぎへ伸びる坐骨神経が何かしらの原因で刺激され、**痛みやしびれが生じる状態** の総称です。
特定の一つの病名ではなく
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・腰椎すべり症
・腰椎分離症
・姿勢や動作による機能障害
など、複数の要因が重なって起きる「症状名」です。
主な原因
– 腰椎の神経圧迫
– 梨状筋や中殿筋(お尻の筋肉)の硬さ
– 日常生活の習慣による姿勢不良(猫背や反り腰)
– 骨盤のゆがみ
– 歩き方の癖による負担
– 背骨や股関節の動きの悪さや筋力低下
と、様々なことが考えられます。この中の一つだけが原因ではなく、臨床的には、坐骨神経痛の患者さんは「神経の圧迫だけ」が原因ではありません。 特に、背骨や股関節の動きの悪さや硬さ・歩行の左右差が目立つ方が多く来院されます。
よくある症状
– お尻〜足にかけての痛み・しびれ
– 長く座るほど悪化する
⁻立っているとお尻から痛みが増してくる
– 歩くとしびれが強くなる
– 腰を反らすと痛い
放置によるリスク
– 歩行距離が短くなる
⁻ 痛みやしびれが強くなってくる
– 筋力低下
– 生活の質(QOL)が低下
– 転倒のリスク増加
当院での評価ポイント
– 姿勢(立ち方・座り方)
– 背骨・骨盤・股関節の動き・使い方
– お尻・太もも・腹筋・背筋の筋肉バランス
– 歩行分析
⁻靴や足のサイズ
– 痛みが出る動作の確認
⁻ 過去の怪我や既往歴
施術内容
– 筋肉の調整
– 骨盤・股関節の調整
– 歩行・姿勢トレーニング
⁻生活習慣の改善
– 再発防止プログラム
症例➀
60代女性/右お尻~脚のしびれ
– 10分で歩けなくなる状態
⁻仕事も休まないといけないくらいの痛みとしびれ
– 股関節の硬さ・骨盤の傾きを確認
⁻ 体幹周辺(腹筋・背筋・殿筋)の筋肉の確認
– 8回目で歩行20分まで改善
– 16回でしびれが大幅に軽減 仕事に少しずつ復帰
⁻現在では、仕事に完全復帰し痛み止めも使わなくなる
セルフケア
- 梨状筋や中殿筋などの筋力許可・ストレッチ
- 骨盤前傾・後傾運動
- ゆっくり5〜10分からの歩行
Q&A
Q1. しびれは治りますか?
原因をみつけ正しく対処することで、改善するケースは多いです。
Q2. 何回くらい通えば良い?
3〜10回で変化を感じやすく、根本改善は3ヶ月~が目安です。
Q3. 鍼は怖いのですが…
無理に行いません。手技のみの施術も可能です。
医療機関を受診すべき症状
– 尿や便の異常(膀胱直腸障害)
– 急激な筋力低下
– 強い麻痺
まとめ
坐骨神経痛は、適切な評価と施術で改善するが期待できます。
一人で悩まず、一度ご相談ください。
コラム執筆・監修者
合同会社 Rerise
つくし鍼灸整骨院
代表取締役 東 智博
厚生労働大臣認定 柔道整復師
厚生労働大臣認定 鍼灸師
専科教員
経歴
業界歴21年
墨田区内整骨院勤務14年
2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院







