ビタミンは、私たちの体が元気で健康でいるために、とても大切な栄養素の一つです。ただし、自分の体の中で作れないものも多いので、食事から取ることが重要になってきます。
ビタミンの歴史
ビタミンの発見は約100年前。当時、特定の食べ物を食べないと、特定の病気になることが分かりました。例えば、柑橘類を食べないと「壊血病」になることが分かりました。これが、ビタミンCの発見へとつながったのです。
ビタミンの発見が約100年前ときいて、驚く方もいらっしゃると思います。意外と新しいものだと。
ビタミンの種類とその詳細
たくさんのビタミンがありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
- ビタミンA (レチノール)
- 主な働き: 視覚、皮膚や粘膜の健康維持
- 主な食材: にんじん、かぼちゃ、レバー
- 過剰摂取や不足の影響: 目の乾燥、夜盲
- ビタミンB群 (多数のビタミンから構成)
- ビタミンB1 (チアミン): 糖質の代謝。主な食材: 豚肉、玄米
- ビタミンB2 (リボフラビン): 脂質やアミノ酸の代謝。主な食材: 乳製品、緑の野菜
- ビタミンB12: 赤血球の生成。主な食材: 肉、魚、乳製品
- ビタミンC (アスコルビン酸)
- 主な働き: コラーゲンの生成、抗酸化作用
- 主な食材: キウイ、柑橘類、ピーマン
- 過剰摂取や不足の影響: 壊血病のリスク
- ビタミンD
- 主な働き: カルシウムやリンの吸収
- 主な食材: 魚、卵、ビタミンDを含んだ牛乳
- 過剰摂取や不足の影響: 骨軟化症、骨折のリスク
- ビタミンE (トコフェロール)
- 主な働き: 抗酸化作用
- 主な食材: 野菜油、アーモンド、ほうれん草
- 過剰摂取や不足の影響: 神経の損傷
- ビタミンK
- 主な働き: 血液の凝固
- 主な食材: ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ
- 過剰摂取や不足の影響: 出血のリスク
四季に応じた食材
日本には四季があるので、季節に応じたビタミンをたくさん含む食材を紹介します。
- 春: いちご(ビタミンC)、アスパラガス(ビタミンK)
- 夏: トマト(ビタミンA・C)、スイカ(ビタミンC)
- 秋: さつまいも(ビタミンE)、きのこ(ビタミンD)
- 冬: ほうれん草(ビタミンK)、みかん(ビタミンC)
ビタミンの重要性
ビタミンは、身体の成長や修復、エネルギー生成など、さまざまな生体反応に関与しています。ビタミンが不足すると、特定の症状や病気が発症する可能性があります。
ビタミン摂取のポイント
- 野菜や果物はできるだけ新鮮なものを選び、色々な種類を食べることで多様なビタミンを摂取できます。
- 加熱調理する際には、ビタミンが失われないように注意が必要です。特にビタミンCは熱に弱いので注意が必要です。
- サプリメントでビタミンを補給する場合も、過剰摂取を避けることが重要です。
このように、ビタミンは私たちの健康維持に欠かせない栄養素です。バランスの良い食事を心掛けることで、適切な量のビタミンを摂取することができます。
効果
ビタミンには、身体や健康を守るたくさんの効果があります。たとえば、風邪を予防したり、肌をきれいに保ったり、エネルギーをつくるのを助けたりします。下記で詳しくお伝えします。
骨への効果
- ビタミンD: 最も骨の健康に関連するビタミン。カルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成をサポートします。
- ビタミンK: 骨のミネラル化に必要なたんぱく質の機能を助け、骨折リスクを減少させる可能性があります。
筋肉の効果
- ビタミンD: 筋肉の機能と筋肉量の維持に関わっています。ビタミンD不足は筋肉の弱さや筋肉痛を引き起こすことがあります。
皮膚への効果
- ビタミンA: 皮膚の再生と分化をサポートします。ビタミンAの誘導体は、アクネや乾燥皮膚の治療に使われることがあります。
- ビタミンC: コラーゲンの合成をサポートし、皮膚の健康を保つことで知られています。また、抗酸化作用があり、皮膚の老化を防ぐ効果も期待されています。
- ビタミンE: 皮膚の保護と修復に役立ち、特に紫外線からのダメージから皮膚を守る効果があります。
参考文献:
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これらの文献は、ビタミンの効果に関する研究を行ったものの一部です。ビタミンの効果は人により異なるため、特定の状態や症状に応じて適切な量と形での摂取が必要です。何らかのサプリメントを摂取する前に、医師や栄養専門家と相談することをおすすめします。
コラム執筆・監修者
合同会社 Rerise
つくし鍼灸整骨院
代表取締役 東 智博
厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員
経歴
墨田区内整骨院勤務14年
2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院