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アルコールの過剰摂取も腰痛などのリスクがあるのをご存じでしょうか。

アルコールは社会的な交流の一部として楽しまれていますが、その摂取が過度になると身体への様々な負の影響をもたらすことが科学的に証明されています。特に注目すべきなのは、アルコールの過剰摂取が筋肉量の減少を引き起こす可能性があるという点です。

アルコールの過剰摂取は、タンパク質の合成、特に筋肉の成長と修復に不可欠な筋タンパク質の合成を抑制します。これは、アルコールがミトコンドリアの機能を阻害し、エネルギーの生成を低下させることにより生じます(Parr et al., 2014)。結果として、筋肉の修復と成長が遅れ、筋肉量の減少につながります。

また、アルコールは睡眠の質を低下させます。良好な睡眠は筋肉修復と成長にとって重要な要素であり、その欠如は筋肉量の減少を促進する可能性があります(Ebrahim et al., 2013)。これらのメカニズムを通じて、アルコールの過剰摂取は筋力の低下と筋肉量の減少を引き起こします。

さらに、アルコールの過剰摂取が筋肉量の減少を引き起こすと、それが腰痛のリスクを高める可能性があります。筋肉量が減少すると、体のサポート構造(腸腰筋や殿筋等)が弱まり、特に腰部に対する負担が増加します。これにより、腰痛のリスクが高まる可能性があります(Hoy et al., 2010)。

要するに、アルコールの過剰摂取は筋肉量の減少を引き起こし、それが結果的に腰痛のリスクを高める可能性があります。したがって、健康的な筋肉量を維持し、腰痛のリスクを最小限に抑えるためには、アルコールの摂取を適度に制限することが推奨されます。

アルコールの適正摂取量は、性別、体重、年齢、健康状態などにより異なりますが、一般的には以下のガイドラインが提唱されています。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、アルコールを摂取する男性には週に最大14杯(米国の標準的なドリンク1杯あたり14gの純アルコール含有量)、女性には週に最大7杯を推奨しています。

なお、このガイドラインは、1日にすべてのアルコールを摂取することを推奨しているわけではありません。適度な飲酒とは、男性が1日に最大2杯、女性が1日に最大1杯のアルコールを摂取することを指します。

しかしながら、これらのガイドラインはあくまで一般的なものであり、個々の健康状態や生活習慣、体重により異なることを覚えておくべきです。また、アルコールは妊娠中の女性や特定の病状を抱えている人々、または特定の薬物を使用している人々にとっては避けるべきです。医師や医療専門家との相談を通じて、個々の状況に最適なアルコール摂取量を決定することが重要です。

アルコール摂取の一般的なガイドライン、アルコール摂取量の変化、そして過度のアルコール摂取によるコストについての情報を提供しています。アルコール摂取に関する個々の推奨事項は、医師や医療専門家からの指導を必要とするため、これらの文献は情報の提供の一環であり、医療助言の代わりではありません。あくまで参考にしていただければと思います。

また、お酒に強い弱いとよく耳にすると思います。しかし、アルコールに「強い」または「弱い」ことは、様々な要素により影響を受けます。以下に、科学的根拠をもとにいくつかの要素を挙げてみます。

  1. 遺伝:遺伝的要素は、アルコール分解酵素であるアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)とアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)の活性度に影響を与え、人によってアルコールの分解速度が異なることを説明します。一部の人々は、アルコールを迅速に分解する遺伝的特性を持ち、これが「アルコールに強い」と感じる原因となる可能性があります(Li et al., 2011)。
  2. 体重と体組成:体重が重いほど、また筋肉量が多いほど、アルコールを分散させる「水分」が多く、血中アルコール濃度が低くなります。そのため、同量のアルコールを摂取しても、体重が重い人や筋肉量が多い人の方が、アルコールの効果を弱く感じることがあります。
  3. 性別:女性は男性に比べて体内に水分の割合が少なく、またアルコール分解能力も低い傾向があります。そのため、同じ量のアルコールを摂取しても、女性は男性よりもアルコールの影響を強く受ける可能性があります。
  4. 耐性:定期的にアルコールを摂取すると、体はアルコールへの耐性を発達させます。この結果、同じ量のアルコールを摂取しても、以前よりもその影響を少なく感じるようになります。しかし、これは健康リスクが増加する可能性があるため、注意が必要です。

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また、腰痛についてはこちらで詳しく書いてありますのでご覧ください。

参考文献

  1. Parr EB, Camera DM, Areta JL, Burke LM, Phillips SM, Hawley JA, Coffey VG. Alcohol ingestion impairs maximal post-exercise rates of myofibrillar protein synthesis following a single bout of concurrent training. PLoS One. 2014 Feb 12;9(2):e88384.
  2. Ebrahim IO, Shapiro CM, Williams AJ, Fenwick PB. Alcohol and sleep I: effects on normal sleep. Alcohol Clin Exp Res. 2013 Apr;37(4):539-49.
  3. Hoy D, Bain C, Williams G, March L, Brooks P, Blyth F, Woolf A, Vos T, Buchbinder R. A systematic review of the global prevalence of low back pain. Arthritis Rheum. 2012;64(6):2028-2037.
  4. Centers for Disease Control and Prevention. (2021). Alcohol and Public Health: Frequently Asked Questions. Retrieved from https://www.cdc.gov/alcohol/faqs.htm.
  5. Dawson, D. A., Goldstein, R. B., Saha, T. D., & Grant, B. F. (2015). Changes in alcohol consumption: United States, 2001–2002 to 2012–2013. Drug and alcohol dependence, 148, 56-61.
  6. Sacks, J. J., Gonzales, K. R., Bouchery, E. E., Tomedi, L. E., & Brewer, R. D. (2015). 2010 National and State Costs of Excessive Alcohol Consumption. American journal of preventive medicine, 49(5), e73-e79.
  7.  Li, H., Borinskaya, S., Yoshimura, K., Kal’ina, N., Marusin, A., Stepanov, V. A., … & Akey, J. M. (2011). Refined geographic distribution of the oriental ALDH2* 504Lys (nee 487Lys) variant. Annals of human genetics, 73(3), 335-345.

コラム執筆・監修者

合同会社 Rerise院長

つくし鍼灸整骨院

代表取締役 東 智博

厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員

経歴

墨田区内整骨院勤務14年

2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院

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