台東区の整体なら「つくし鍼灸整骨院」

はじめに

グルテンは小麦、大麦、ライ麦に含まれるタンパク質で、多くの食品に使用されています。しかし、近年、グルテンが腸壁の透過性に影響を与える可能性について関心が高まっています。腸壁の透過性が増加すると、「リーキーガット症候群」として知られる状態が引き起こされ、健康にさまざまな影響を及ぼすことがあります。この記事では、グルテンと腸壁の透過性について詳しく説明します。24836297_s

腸壁の役割

腸壁は、消化器官の内部を覆う細胞層であり、食物の消化・吸収を行うと同時に、有害物質や病原菌の侵入を防ぐバリアとして機能します。正常な腸壁は緻密に結合された細胞によって構成されており、選択的透過性を持っています。これは必要な栄養素を吸収しながら、有害物質の侵入を防ぐ仕組みとなっています。

グルテンと腸壁の透過性

  1. グルテンの影響 グルテンが腸壁の透過性に影響を与える仕組みは完全には解明されていませんが、いくつかの研究により以下のようなメカニズムが示唆されています。
  2. ゾヌリンの関与 グルテンの摂取は、腸細胞からゾヌリンというタンパク質の分泌を促進することが示されています。ゾヌリンは腸細胞間の結合を緩め、腸壁の透過性を増加させます。この現象は特にセリアック病の患者で顕著ですが、非セリアックグルテン過敏症の人々にも見られることがあります。
  3. 炎症反応の誘発 グルテンは腸内の免疫反応を引き起こし、炎症を促進する可能性があります。炎症が持続すると腸壁が損傷し、透過性が増加します。この状態が続くと、食物の未消化成分や細菌、毒素が血流に漏れ出し、全身性の炎症や免疫反応を引き起こすことがあります。

グルテンフリーにすることでのメリット

  1. 消化器症状の改善 グルテンが原因で消化不良や腹痛を感じている場合、グルテンフリーにすることでこれらの症状が劇的に改善されることがあります。
  2. 腸壁の修復 グルテンフリーの食事は腸壁の損傷を修復し、腸のバリア機能を強化するのに役立ちます。これにより、全体的な消化吸収が向上し、栄養状態が改善されます。
  3. 全身の健康改善 消化器症状の改善により、エネルギーレベルや精神的なクリアさ、集中力が向上することが報告されています。これは、腸の健康が全身の健康に密接に関係しているためです。

グルテンとアレルギー、花粉症の関係

  1. アレルギー反応の低減 グルテンは、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。特に小麦アレルギーの人々にとって、グルテンフリーの食事は症状を軽減するのに役立ちます。小麦アレルギーは、皮膚のかゆみや腫れ、呼吸困難、アナフィラキシーなどを引き起こすことがあります。
  2. 花粉症との関連 小麦アレルギーと花粉症には交差反応がある場合があります。特にシラカバやイネ科の花粉アレルギーを持つ人は、小麦に対してもアレルギー反応を示すことがあります。グルテンフリーの食事をすることで、これらの症状が軽減されることがあります。

注意点

グルテンフリーにすることは、一部の人々にとって大きなメリットがありますが、全ての人に必要なわけではありません。健康な人が無理にグルテンを除去することで、逆に栄養バランスを崩す可能性もあります。グルテンフリーの食事を始める前に、医師や管理栄養士と相談することをお勧めします。

コラム執筆・監修者

合同会社 Rerise院長

つくし鍼灸整骨院

代表取締役 東 智博

厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員

経歴

墨田区内整骨院勤務14年

2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院

参考文献

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  2. Volta, U., Caio, G., De Giorgio, R., Henriksen, C., Skodje, G., & Lundin, K. E. A. (2013). Non-celiac gluten sensitivity: a work-in-progress entity in the spectrum of wheat-related disorders. Best Practice & Research Clinical Gastroenterology, 27(4), 649-658.
  3. Sapone, A., Bai, J. C., Ciacci, C., Fasano, A., et al. (2012). Spectrum of gluten-related disorders: consensus on new nomenclature and classification. BMC Medicine, 10, 13.
  4. Sicherer, S. H., & Sampson, H. A. (2014). Food allergy: Epidemiology, pathogenesis, diagnosis, and treatment. The Journal of Allergy and Clinical Immunology, 133(2), 291-307.

これらの情報を参考にしながら、自分自身の健康状態に合った食事を選び、健康的な生活を送ってください。

 

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