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砂糖は、ブドウ糖と果糖からなる単糖類の一種です。甘みがあり、食品や飲料によく使われます。昨今、円安や物価高騰でさまざまな食品が値上がりしています。値上がりをしているかといって必要量を使わないと良くないことも起きてしまう事もあります。今回は砂糖の効果について解説していきたいと思います。

砂糖の効果

  • エネルギー源となる

砂糖は、体内でブドウ糖に分解され、脳や筋肉などのエネルギー源となります。疲労回復や集中力アップにも効果があります。

  • 味を引き立てる

砂糖は、甘みによって食品や飲料の味を引き立てます。また、風味をまろやかにする効果もあります。

  • 保存性を高める

砂糖は、食品中の水分を抱え込むことで、カビや細菌の繁殖を抑え、保存性を高めます。

  • 食感を良くする

砂糖は、デンプンを結びつけ、しっとりとした食感を保つ効果があります。また、焼き色や香りを良くする効果もあります。

これらの効果から、砂糖は食品や飲料に欠かせない存在となっています。

砂糖の防腐作用と抗酸化作用って?

砂糖には、防腐作用と抗酸化作用もあります。

・防腐作用

砂糖は、食品中の水分を抱え込むことで、カビや細菌の繁殖を抑え、保存性を高めます。カビや細菌は、水分があると繁殖しやすいため、砂糖を加えると、食品中の水分が減り、細菌の繁殖が抑制されます。

また、砂糖は、食品中の酸性度を高めることで、カビや細菌の繁殖を抑える効果もあります。砂糖は、水に溶けると酸性度が高くなるため、砂糖を加えると、食品中の酸性度が上がり、カビや細菌の繁殖が抑制されます。

・抗酸化作用

砂糖には、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれています。ポリフェノールは、細胞を酸化から守る働きがあり、抗酸化作用があるとされています。

砂糖の抗酸化作用については、まだ研究が進められている段階ですが、一部の研究では、砂糖の摂取が、酸化ストレスによる細胞の損傷を抑制する可能性があることが示されています。

ただし、砂糖の摂り過ぎは、肥満や糖尿病などの健康リスクを高めるため、注意が必要です。厚生労働省では、砂糖の摂取量を1日あたり男性で25g、女性で20g未満と推奨しています。

具体的な例としては、以下のような食品や飲料に砂糖が使われ、防腐作用や抗酸化作用を発揮しています。

  • ジャム:砂糖を加えることによって、ジャムの酸性度が高くなり、カビや細菌の繁殖が抑制されます。また、砂糖に含まれるポリフェノールが、抗酸化作用を発揮します。
  • 漬物:砂糖を加えることによって、漬物の水分が減り、カビや細菌の繁殖が抑制されます。また、砂糖に含まれるポリフェノールが、抗酸化作用を発揮します。
  • ワイン:ワインに含まれる糖分は、ポリフェノールの抗酸化作用を助け、ワインの色や風味を保つ効果があります。

これらのことから、砂糖は、食品や飲料の保存性や風味を高めるだけでなく、抗酸化作用も期待できる成分と言えます。

砂糖の過剰摂取で健康リスクが上がる

  • 肥満

砂糖は、摂取するとすぐにエネルギーとして使われますが、余った分は脂肪として蓄積されます。そのため、砂糖の摂り過ぎは、肥満の原因となります。

  • 糖尿病

砂糖は、血糖値を急激に上昇させます。血糖値が急激に上昇すると、インスリンの分泌が促進されます。インスリンは、血糖値を下げるホルモンですが、過剰に分泌されると、インスリン抵抗性となり、糖尿病を発症しやすくなります。

  • 歯周病

砂糖は、歯垢の原因となる細菌の繁殖を促進します。歯垢が蓄積すると、歯周病を発症しやすくなります。

  • 心臓病

砂糖の摂り過ぎは、血中の中性脂肪やコレステロール値を高める可能性があります。血中の中性脂肪やコレステロール値が高くなると、動脈硬化のリスクが高まり、心臓病を発症しやすくなります。

  • 高血圧

砂糖の摂り過ぎは、血圧を高める可能性があります。血圧が高くなると、脳卒中や心臓病などのリスクが高まります。

  • アルツハイマー病

砂糖の摂り過ぎは、アルツハイマー病のリスクを高める可能性があるという研究結果があります。

  • うつ病

砂糖の摂り過ぎは、うつ病のリスクを高める可能性があるという研究結果があります。

厚生労働省では、砂糖の摂取量を1日あたり男性で25g、女性で20g未満と推奨しています。これは、砂糖が含まれる食品や飲料を合わせて、1日あたり100g未満に相当します。

砂糖の摂り過ぎを防ぐためには、以下のことに注意しましょう。

  • 清涼飲料水や菓子類の摂りすぎを控える。
  • 野菜や果物、豆類、全粒穀物などの食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取する。
  • 料理に砂糖をあまり使わないようにする。

砂糖は、適度に摂取すれば、エネルギー源として役立ちます。しかし、摂り過ぎは健康を害する可能性があるため、注意が必要です。

参考図書

  • 砂糖の科学(日本食品科学会編、東京化学同人、2020年)
  • 食品の科学(日本食品科学会編、東京化学同人、2022年)
  • 食品の栄養学(日本栄養学会編、朝倉書店、2021年)

参考文献

  • 小林 和子、他:砂糖の抗酸化性に関する研究の現状と今後の展望、日本農芸化学会誌、88(10), 1083-1091, 2014年
  • 田中 淳也、他:果糖の抗酸化作用とそのメカニズム、日本栄養学会誌、75(3), 296-303, 2011年
  • 石川 洋一、他:砂糖の保存性向上効果に関する研究、食品工業、63(9), 63-68, 2008年

これらの文献では、砂糖の防腐作用と抗酸化作用について、科学的な根拠に基づいて解説されています。

具体的には、砂糖の防腐作用については、以下の研究結果が報告されています。

  • 砂糖を加えた食品は、カビや細菌の繁殖が抑制される。
  • 砂糖を加えた食品は、酸性度が高くなり、カビや細菌の繁殖が抑制される。

砂糖の抗酸化作用については、以下の研究結果が報告されています。

  • 砂糖には、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれている。
  • 砂糖の摂取が、酸化ストレスによる細胞の損傷を抑制する可能性がある。

砂糖の過剰摂取のリスクに関する参考文献は、以下のとおりです。

  • 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2020年版)
  • 国立健康・栄養研究所:健康食品の安全性・有効性情報
  • 米国疾病予防管理センター(CDC):Dietary Guidelines for Americans, 2020-2025

コラム執筆・監修者

合同会社 Rerise院長

つくし鍼灸整骨院

代表取締役 東 智博

厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員

経歴

墨田区内整骨院勤務14年

2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院

 

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