台東区・入谷の整体なら「つくし鍼灸整骨院」医療関係者・専門家も絶賛

みなさんは、普段食べているお野菜からミネラルが減っていると言われているのはご存じでしょうか。食事でしっかりと野菜を食べているから大丈夫だと安心していませんか。もし、本当に野菜からミネラルが減っていたら、あなたは栄養不足かもしれません。今回は、少しでもお役に立てればと思い、記事を書かせていただきました。

野菜のミネラル含有量の変化

1950年代から現在にかけて、野菜を含む食品のミネラル含有量が減少しているという研究結果がいくつか存在します。この減少は、特に鉄、カルシウム、マグネシウムなどの重要なミネラルに関連しています。

減少の原因

  1. 土壌のミネラル減少: 土壌の乱用、過度な化学肥料の使用、土壌の侵食、そしてモノカルチャー農業などが土壌からミネラルを枯渇させています。ミネラルが豊富な土壌で育った野菜は、より多くのミネラルを含む傾向があります。
  2. 農業技術の変化: 生産性を高めるために導入された農業技術や品種改良が、野菜の成長速度を速め、ミネラルを吸収する時間を減らしています。
  3. 気候変動: 気温の上昇や降水パターンの変化も土壌のミネラル含有量に影響を及ぼし、結果的に作物の栄養価に影響を与えています。

ミネラルとは

人の健康と正常な身体機能の維持に不可欠な無機栄養素です。体内で自然に生成されないため、食品やサプリメントを通じて摂取する必要があります。ミネラルは、体のさまざまな生理的プロセスに関与しており、以下のような重要な役割を果たします:

  • 骨と歯の形成と維持: カルシウムやリンなどは、骨や歯の健康に欠かせません。
  • 代謝とエネルギー産生: マグネシウムやマンガンなどは、食品をエネルギーに変換する過程で重要な役割を果たします。
  • 酸素輸送: 鉄はヘモグロビンの構成要素であり、体中の酸素輸送に不可欠です。
  • 神経伝達と筋肉の機能: カリウムやナトリウムは、神経信号の伝達と筋肉収縮に関わっています。
  • 水分バランスの調節: 電解質(ナトリウム、カリウム、塩素など)は、体内の水分バランスと酸塩基平衡の調節に重要です。
  • 酵素反応の促進: 多くのミネラルは、体内の化学反応を助ける酵素のコファクター(補助分子)として機能します。

ミネラルは、その必要量に応じて、大量栄養素(マクロミネラル)と微量栄養素(ミクロミネラルまたはトレースミネラル)の二つに分類されます。マクロミネラルにはカルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、硫黄があり、これらは体内で比較的大量に必要とされます。一方、鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素、セレンなどのトレースミネラルは少量で十分ですが、健康を維持する上で同様に重要です。

実際にどのくらい減っているの?

野菜のミネラル含有量の変化に関する具体的なデータは、研究や地域によって異なることがありますが、広く報告されている傾向には以下のようなものがあります。ここで挙げる例は、一般的な観測に基づくもので、特定の野菜のミネラル含有量が時間とともにどのように変化しているかを示します。ただし、これらのデータは地域、土壌の条件、栽培方法などによって変わる可能性があるため、一概に全ての野菜に適用されるわけではありません。

カルシウム

  • ほうれん草: 過去数十年にわたって、ほうれん草のカルシウム含有量は減少していると報告されています。たとえば、1950年代に比べて現代のほうれん草では、カルシウムの量が約半分に減少している場合があります。

  • リーフ野菜: リーフ野菜全般において、鉄含有量が減少しているという報告があります。これは土壌の栄養素枯渇や栽培方法の変化が原因と考えられています。

マグネシウム

  • トマト: トマトのマグネシウム含有量も過去50年間で減少しているという研究結果があります。これは、トマトを含む多くの野菜や果物に見られる傾向です。

ポタシウム

  • じゃがいも: じゃがいものポタシウム含有量の減少も指摘されています。これは、農業技術の進化と土壌条件の変化によるものと考えられています。

ミネラル欠乏症のリスク

ミネラルは、骨の健康、血液循環、酵素反応、および全体的な身体機能に不可欠です。ミネラル欠乏症になると、骨粗鬆症、免疫機能の低下、疲労感、そして慢性的な健康問題のリスクが高くなります。

対策

  1. バランスの取れた食生活: 多様な食品から栄養を摂取することで、必要なミネラルを補うことが重要です。
  2. 有機農業への支持: 有機農業は、土壌の健康を維持し、作物の栄養価を高めることができます。
  3. 栄養強化食品の利用: ミネラルが強化された食品を選ぶことで、特定の栄養素の摂取を増やすことが可能です。
  4. サプリメント: 医師や栄養士の指導のもと、必要に応じてミネラルのサプリメントを利用することも一つの方法です。

まとめ

野菜に含まれるミネラルの減少は、現代の食生活と健康にとって深刻な問題です。この問題に対処するためには、持続可能な農業慣行の推進、バランスの取れた食生活への意識向上、そして必要に応じた栄養補助の利用が重要です。このような取り組みにより、野菜と全体的な食事から十分なミネラルを摂取し、健康を維持することが可能になります。

コラム執筆・監修者

合同会社 Rerise院長

つくし鍼灸整骨院

代表取締役 東 智博

厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員

経歴

墨田区内整骨院勤務14年

2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院

参考文献や書籍

Davis, D.R., Epp, M.D., Riordan, H.D. (2004). “Changes in USDA Food Composition Data for 43 Garden Crops, 1950 to 1999.” Journal of the American College of Nutrition, 23(6): 669-682.

この研究は、1950年から1999年にかけて、43種類の野菜と果物の栄養価がどのように変化したかを分析しています。 特に、カルシウム、リン、鉄、リボフラビン、ビタミンCの含有量に焦点を当てています。

White, P.J., Broadley, M.R. (2005). “Historical Variation in the Mineral Composition of Edible Horticultural Products.” Journal of Horticultural Science & Biotechnology, 80(6): 660-667.

このレビューは、過去数十年間で野菜、果物、穀物のミネラル組成がどのように変化してきたかを概観しています。土壌のミネラル枯渇と農業慣行の変化が主な原因として議論されています。

書籍

  1. Minerals in Food: Nutrition, Metabolism, Bioactivity. Edited by Erdman, J.W. Jr., MacDonald, I.A., Zeisel, S.H. (2012). CRC Press.
    • 食品中のミネラルに焦点を当てたこの書籍は、栄養学、代謝、生物活性についての包括的な情報を提供します。具体的には、食品中のミネラルの役割と人体への影響について詳しく説明しています。
  1. Soil Minerals and Plant Nutrition. By Marschner, P. (2012). Springer.
    • 土壌ミネラルと植物栄養に関するこの専門書は、土壌中のミネラルがどのように植物の成長と栄養に影響を与えるかを解説しています。土壌と作物の健康に対する持続可能な農業慣行の重要性にも触れています。

台東区の整体なら「つくし鍼灸整骨院」 PAGETOP