みなさんは、整骨院や整形外科、整体院や街中にあるジムに行くとお身体の事を教えてもらう事があると思います。当院でも患者様から質問をいただく事があります。
しかし、初めて聞くようなことばかりだと、理解することが難しいと思います。今回は、少し専門的な所もありますが知っておいてほしい所をまとめましので、ぜひ最後まで読んでみてください。
関節とは
骨と骨をつなぎ、可動性をもたらす構造です。関節の構造や形は、関節の種類によって大きく異なります。
関節の構造
関節の構造は、大きく分けて以下の3つから構成されています。
- 関節面:骨と骨が直接接する部分
- 関節包:関節を包む袋状の組織
- 関節液:関節内を満たす液体
関節面
関節面は、骨と骨が直接接する部分で、関節の動きやすさや強度を決定します。関節面は、軟骨で覆われているのが一般的です。軟骨は、弾力性と耐久性に優れた組織で、関節の摩擦を減らし、衝撃を吸収する重要な役割をしています。
関節包
関節包は、関節を包む袋状の組織です。関節包は、関節液を保持し、関節が脱臼しないように固定します。
関節液
関節液は、関節内を満たす液体です。関節液は、関節の潤滑と軟骨の栄養を担っています。関節液は、滑膜から分泌され、関節の動きによって撹拌されます。
関節液の最新研究
関節液の最新研究では、以下のことが明らかになっています。
- 関節液は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分で構成されています。
- 関節液の粘性は、関節の動きやすさを決定します。
- 関節液は、軟骨の栄養を供給するだけでなく、軟骨の修復にも関与しています。
関節の形はどんな形をしている?
関節の形は、大きく分けて以下の4つに分類されます。
- 滑膜性関節:関節面が滑らかで、円滑な動きをする関節
- 関節包性関節:関節面が凸凹で、動きが制限された関節
- 靱帯性関節:関節面が平坦で、靭帯で固定された関節
- 軟骨性関節:関節面が軟骨で覆われた関節
滑膜性関節
滑膜性関節は、関節面が滑らかで、円滑な動きをする関節です。代表的な滑膜性関節には、膝や肩の関節などがあります。
関節包性関節
関節包性関節は、関節面が凸凹で、動きが制限された関節です。代表的な関節包性関節には、手や足首の関節などがあります。
靱帯性関節
靱帯性関節は、関節面が平坦で、靭帯で固定された関節です。代表的な靱帯性関節には、指や腰の関節などがあります。
軟骨性関節
軟骨性関節は、関節面が軟骨で覆われた関節です。代表的な軟骨性関節には、背骨の椎間関節などがあります。
関節の機能
関節は、骨と骨をつなぎ、可動性をもたらす構造です。関節の機能は、大きく分けて以下の2つです。
- 運動機能:関節が動くことで、私たちは歩いたり、物をつかんだり、体を動かすことができます。
- 支持機能:関節が骨を支えることで、私たちの体は姿勢を維持することができます。
関節の構造や形、関節液は、関節の機能に大きく影響します。関節が正常に機能するためには、これらの要素がバランスよく働くことが重要です。
関節液とは
- 滑膜の機能
関節液は、滑膜と呼ばれる組織で分泌されます。滑膜は、関節包の内側に存在する薄い膜です。滑膜には、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分が含まれており、これらの成分が関節液の粘性を保っています。
- 関節の動き
関節が動くことで、滑膜が刺激され、関節液が分泌されます。関節を動かさないでいると、関節液の分泌が減り、関節の潤滑や栄養が不足する可能性があります。
関節液を出す為に必要な事
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 適度な運動
関節を動かすことで、滑膜が刺激され、関節液の分泌が促進されます。適度な運動には、ウォーキングやジョギング、水泳、ストレッチなどがあります。
- 栄養バランスの良い食事
関節液の成分となるヒアルロン酸やコラーゲンは、食事から摂取することができます。ヒアルロン酸は、肉や魚、卵、大豆などに多く含まれます。コラーゲンは、肉や魚、大豆などに多く含まれます。
- 適切な体重管理
体重が増えると、関節にかかる負担が大きくなります。適切な体重を維持することで、関節への負担を減らすことができます。
関節液の分泌が不足すると、関節の潤滑や栄養が不足し、関節の痛みや変形を引き起こす可能性があります。そのため、適度な運動や栄養バランスの良い食事、適切な体重管理などによって、関節液の分泌を促進することが大切です。
つくし鍼灸整骨院でできること
痛みや痺れがあり動けなくなれば、水分を取らなくなり、お体の症状を悪化をさせてしまうこともありえます。また、運動をしなければいけないと思っていても運動をしても転倒して骨折をしてしまうリスクや不安があり動けない方もいらっしゃると思います。
当院は、完全自費で、痛みやシビレ等の症状の根本的に改善を目的にしている治療院です。当院に来て頂いている多くの患者さんは、病院で痛み止めの薬や湿布・ブロック注射・リハビリを受ける為に通っているけど、なかなか改善しない方。
このような方々は、病院でレントゲンやCT・MRIの検査を受け、原因がわからない、歳のせい、治らないと訴える方々がほとんどです。
レントゲンやMRIは、骨や関節に問題がないかを診ることが目的になります。日常生活動作における筋肉や関節の動きや歪み、身体の使い方などを診ることはできません。
当院では、カウンセリングによる過去の怪我、視診や触診による歩き姿・関節の動きや筋肉の状態などを把握し、痛みやしびれの本当の原因を説明し納得して頂いた上で施術を行います。その際に、具体的な治療期間や治療回数をお伝えさせて頂きます。
その結果、患者さんのゴールが明確になった状態で施術を受けていただく事ができます。
腰痛や肩の痛みを含め、他に何かご不安なことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。
コラム執筆・監修者
合同会社 Rerise
つくし鍼灸整骨院
代表取締役 東 智博
厚生労働大臣認定 柔道整復師 鍼灸師 専科教員
経歴
墨田区内整骨院勤務14年
2019年7月 台東区北上野につくし鍼灸整骨院を開院
参考文献
- 【書籍】「関節疾患の診断と治療」田中 正夫・松本 良彦 編、医学書院、2022年
- 【論文】「関節液の役割と最新研究」大畑 聡 著、日本整形外科学会雑誌、104(10), 1289-1296、2022年